少し意外なアレンジのようにも感じられるが、原曲は1963年、ジョン・F・ケネディが暗殺された翌日にボビーの兄が何者かに刺殺されるという悲劇を受けて書かれたものであり、当時失意の底にあった自らを救う目的で制作された背景を持つ。藤井のカバーは、そうした原曲が内包している感情やストーリーを最小限のアレンジで巧みに浮かび上がらせているように思う。
UKでも人気の高いスコットランド出身のシンガー・ソングライターが、ジョー・クロスをプロデューサーに迎えた3作目。眩いばかりの爽快感に包まれた“Pins And ...
「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女」の挿入歌“ENDROLL”を軸に構成されたコンセプトEP。 [Alexandros]の川上洋平とコラボした同曲も含めて今回も澤野弘之が全曲を手掛け、勇壮で哀しみを孕んだ劇的な歌世界が展開される。
いわゆる神童というやつである。大学時代からスウェーデンを拠点に活動する坂田尚子は、絶対音感の持ち主で、幼児の頃から傍らにあったピアノを弾いていたという。澤野工房からピアノ・トリオ作品もリリースしているが、ここ3枚は即興のピアノ・ソロ作をリリース。ダイナミックでありながら細かな音にまで神経に行き届いた、清冽なサウンドを聴かせてくれる。濁流のような荒々しさを見せる左手と、繊細な右手の対比が際立つのも面 ...
フォトブックには関係者のインタヴュー、対談、コメントもあって、それぞれ読み応えがある。たとえば大友直人、彼は2015年2月8日のよこすか芸術劇場での初演でタクトを振ったが、新たな挑戦の第一歩を共に踏み出した同世代のこの指揮者は、玉置浩二の名曲がフルオーケストラのサウンドに変換されていく過程に立ち会い、あのリズム隊がいないアレンジの礎を築いた。そんな彼のロングインタヴューは、まさに証言であり、PAの ...
20世紀の音楽史上最高の名盤のひとつ 一家に一枚 奇跡的に残されていたレコーディング風景を撮影したドキュメンタリーが、映画「エリス&トム ―ボサノヴァ名盤誕生秘話―」として公開される。家族や関係者メンバーの証言と様々なアーカイブ映像によって、天才2人の音楽性の違いや録音をめぐる葛藤がよみがえる。その対象となった圧倒的名作アルバムがこちら。1974年作品。
昨年末の紅白歌合戦を挙げるまでもなく、2022年のプロジェクト発足からお茶の間まで浸透したKAWAII LAB.(通称カワラボ)。その4周年という節目を祝うベスト盤『KAWAII LAB. BEST ALBUM』には、2022年の結成から先日の東京ドーム公演に至るまでプロジェクトの勢いを牽引してきたFRUITS ZIPPERを筆頭に、2023年デビューのCANDY ...
パートナーであったドラマーとの破局がきっかけとなり制作された本作は、バンド名が意味する大衆的なポップソングにはしたくないという思いのもと、壊れたテープマシンや古いシンセサイザーを使い、不完全な美を追求。ザ・マリアスのサウンドと通底する幻想的な雰囲気かつ仄かなサイケデリアは纏いつつ、ポップさを削り、よりダークかつゴシックで内省的になった作品。アルバムの方向性を決定付けた最初に制作された⑥、強調された ...
なお2025年12月には、〈タワレコ名盤チョイス〉で2パック『 ザ・ベスト・オブ・2パック~PT. 1:サグ編。 』が再プレスされている。どのタイトルも限定プレス数のため、早めに手に入れてほしい。タワーレコード限定で再プレスされる名盤をお見逃しなく! 2000年代に最も売れたラッパー=エミネムの圧倒的代表作 ...
ティーン・アイドルのトップとして00年代を駆け抜け、その後は私生活を充実させる傍らで演技や事業の世界に主軸を置いてきたヒラリー。昨年“Mature”でカムバックしたのに続き、2015年の『 Breathe In. Breathe Out. 』以来となるアルバムをいよいよ完成です。現在の夫マシュー・コーマが制作した先行カット“Roommates”を聴けばウェットな魅力はもちろん健在!
ドイツの気鋭作家によるボウイ評伝コミックの日本語版が刊行された。まるで美術書のように美しい一冊。〈ジギー・スターダスト〉期のボウイ、つまり70年代のグラム・ロッカーとして頂点を極めた時代とそこに至るまでの少年時代を描いたグラフィック・ノベル。アメコミ・タッチでオール・カラー仕様なのも良い。マーベル・コミック、或いは永井豪の弟子・風忍を想起させるド派手でサイケデリックな大ゴマも魅力だ。「誰でもなりた ...