これまで恋愛に興味がなかった遼の初恋の相手は兄の彼女だった。 兄ちゃんが初めて彼女を連れて来た、あの夏の暑い日。 今でも忘れない、忘れるわけない。 彼女を見た瞬間から心の中で今まで感じたことのない感情が湧き上がってきた。 それが好きという感情だと気づくまでそう時間はかからんかった。 『𓏸𓏸ちゃん』 「あ遼くん!久しぶり」 インターホンが鳴ってドアを開けると兄ちゃんの彼女、いや遼の好きでやまない人が立っていた。 ゆるく巻かれたロングヘアに白いコートが映えていて眩しかった。 冬の冷たい風と共に彼女が放つムスクの香りが鼻をくすぐる。 『兄ちゃんなら今いないで』 「え、そうなの?なんでだろう…」 『友達が体調悪くてしんどいらしくて見に行ったっぽい』 「あ、そういうことなら帰ろうかな」 申し訳なさそうに眉を下げて一歩下がる𓏸𓏸ちゃんの手首を優しく掴んだ。 細くて白くて冷たい。 『兄ちゃん来るまで家おってええよ』 「えいいの?」 『嫌な要素ひとつも無いもん』 「ありがとう、じゃあお言葉に甘えて…笑」 リビングに招き入れて、𓏸𓏸ちゃんの大好きな紅茶を作って目の前の机に置いてあげると無邪気
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これまで恋愛に興味がなかった遼の初恋の相手は兄の彼女だった。 兄ちゃんが初めて彼女を連れて来た、あの夏の暑い日。 今でも忘れない、忘れるわけない。 彼女を見た瞬間から心の中で今まで感じたことのない感情が湧き上がってきた。 それが好きという感情だと気づくまでそう時間はかからんかった。 『𓏸𓏸ちゃん』 「あ遼くん!久しぶり」 インターホンが鳴ってドアを開けると兄ちゃんの彼女、いや遼の好きでやまない人が立っていた。 ゆるく巻かれたロングヘアに白いコートが映えていて眩しかった。 冬の冷たい風と共に彼女が放つムスクの香りが鼻をくすぐる。 『兄ちゃんなら今いないで』 「え、そうなの?なんでだろう…」 『友達が体調悪くてしんどいらしくて見に行ったっぽい』 「あ、そういうことなら帰ろうかな」 申し訳なさそうに眉を下げて一歩下がる𓏸𓏸ちゃんの手首を優しく掴んだ。 細くて白くて冷たい。 『兄ちゃん来るまで家おってええよ』 「えいいの?」 『嫌な要素ひとつも無いもん』 「ありがとう、じゃあお言葉に甘えて…笑」 リビングに招き入れて、𓏸𓏸ちゃんの大好きな紅茶を作って目の前の机に置いてあげると無邪気
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